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7月のレア現場のお話し

本来ならばオリンピックが無事に開催されて日本中が多いに盛り上がっているハズ?の時期でしたが
残念ながら来年に持ち越しとなってしまいました。
コロナの話題ばかりでもアレなので、弊社でのレア現場の紹介をしてみたいと思います。

あるはずだったオリンピック開会式の7月20日の前後の金土日は毎年フジロックが開催され

当社からも毎年多くの方がスッタフとして参加している最大級の現場ですが
その本番日3日間の裏でとあるイベントも年一で最大級の開催が毎年行われています。

ツインリンクもてぎで行われる車の『12時間耐久レース』

 

当社ではコンサートや舞台、セミナーといったお仕事が多いですが
車のレースイベントもあったりします。
車のレースに詳しい方ならば、JAF公式戦とそうでない走行会や●●カップなどの
非公式戦などに分かれるのをご存じかと思いますが、こちらは走行会の部類に入るかと思います。
ただ走行会とはいっても本格的なレース形式で行われます。

さてレースにはサーキットコース約10周を誰が1番にゴールするかというタイムを競う「スプリントレース」と規定時間でどれだけ周回数を稼ぐ=長い距離を走れるかを競う「耐久レース」があります。
こちらの団体では2つのレースを年間6~8回程度開催しておられますが
今回は12時間ひたすら走り続ける耐久レース!!!

年1の祭典な位置づけですが、各チームブースを作りチームによってはレースクイーンを呼んだり着ぐるみもいたり。
参加者もアマチュアからセミプロまで様々で、公式戦のテストとして参加する企業やレースチームもあったりします。
さながらピットはテレビで見るF1やらラリーやらの様相になります。

男性が圧倒的に多いですが女性もいて車イスで参加の団体や大学の自動車部の参加もあったり、家族の応援やその筋では有名なポルシェ改を目当てに来る人、たまたまツインリンクもてぎに遊びにきた(アスレチックがあったりします)家族連れも来たりと
盛り上がります。

車やバイクのレースを「モータースポーツ」と呼びますが、レースってただ車を速く運転するだけでしょ?
だなんて我々素人は考えがちです。

しかし7月の遮るもののない炎天下のアスファルト、速く走るために1gでも軽くするために
運転席以外の座席は外されて内装のカバーも外された鉄がむき出し状態・・・当然クーラーなどは撤去!!
車を運転したことがある方はご存じかと思いますが真夏の快晴な日のドライブは、クーラーを効かせていてもメッチャ腕などが暑いものです。
そんな中でクーラーなしでさらに木綿の耐火スーツ(柔道着や剣道着みたいな素材)+フルフェイスヘルメット+グローブで超サウナダイエットな環境下で1時間交代で延々12時間走り続けるのです。

全長4.2kmのコースを直線は200㎞/h近く出してカーブは50km/hくらまでの急加速・急ブレーキを繰り返して1周約2分。
体力はガンガン削られGがかかりながら前の車よりすこしでも前へ前へ、コンマ1秒を詰めて行く。。。
体力も負けん気も必要なスポーツなのです。完全にアスリートな世界です。

車も爆速ポルシェから軽自動車まで様々ですが単純に速く走れればよいものでもありません。
50分ごとにドライバーが交代し、その間数分間停車しなくてはなりません。
当然給油もしなくてはならないし、タイヤもすり減って交換する必要があります。
停車中は1mも前に進みませんからその間にライバルは周回を進めてしまいます。
作業で2分停止していればもう周回遅れです。
速く走れば順位と距離を上げられますが燃費が悪くなって給油回数が増えてしまうし、ギリギリすぎるとガス欠でエンスト、
燃費ばっかり気にしてたら勝てない。雨が降ればor止めばタイヤの種類を変えないと危ないし・・・と考えることは山のようにあります。

速くなるよう改造するだけではダメで、人員の順番、ほかのチームの動向、天候、いろいろ戦略が必要で頭も使う、体力も使う、技術も使う、お金も使う奥深いものです。

そんなレースに我々は事務局のお手伝いとして出走チームの受付、機材貸し出し、問い合わせに対応したり、変更事項を関係各所に通達したりいろいろやります。

0時の終電のころに新宿に集まり現地に移動、なんとAM3:00頃からお仕事開始です。

(茂木の夜明けはAM5:00 暑くなりそうです)

8:00
ついに12時間耐久レースがスタート!長い1日の始まりです。

(画像はスタート前の様子 和やかな雰囲気)

炎天下、12時間も車の性能限界で走りつづければ当然いろいろ壊れたり調子も悪くなってきます。
事務局にも脱落した車のパーツが落し物として届いたり、車から煙が噴き出したり
だんんだん人も・車も皆ヘロヘロになり、1台、また1台と脱落して行き・・・
心のなかで応援している車がリタイヤしてしまったりすることもあります。

 

19:00、美しい夕焼けのなかヘッドライトが夜景のように光り輝き
ラストスパートあと1時間。
ついに夜20:00(!)レースが終了します。
フィナーレはまさしく24hテレビの100km完走な状況です。
各所で拍手が沸き起こり記念撮影をして時には胴上げも起こり皆やり遂げた感動もひとしお。

「サライ」が流れそうな雰囲気ですがMCさんがベストな音楽とコメントで盛り上げてくれます。

しかし我々の仕事はまたここから大忙しです。怒涛の機材回収、完走手続き、表彰式手伝いなど。

そして仕事を終えて新宿にもどってくるのが23:30頃で、安全にスタッフのみなさんを新宿まで届けて
私の仕事が完了になります。
個人的には24時間耐久レースだなと毎年思ってます。

(↑ドリフト併催回もあります)

そんな熱い人たちの戦いに興味のある方は、「つくばサーキット」や「ツインリンンクもてぎ」でのスタッフ募集が流れて
きたらぜひ希望を出してみてくださいね(毎年3・4・6・7・9・11月の日祝が多いです)。
お待ちしております!

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